ラサ商事は、液質・粘度・圧力・設置スペースなど多様な課題に応える3種類の定量ポンプをご用意しています。
今回は、代表的な課題とそれを解決する最適ポンプをご紹介します。
- 課題
PCB 含有汚泥や強酸・強アルカリなど 、
漏えいが許されない高粘度・有害液を安全に移送したい
- 解決策
ラサ商事のホース・ダイヤフラムポンプは、ダイヤフラムとホースの二重隔壁構造で作動油混入を防止。遠心ポンプが扱えない高粘度スラリーでも密閉状態のまま安全に送液できます。
円筒状ホースが接液部を形成し、外側のダイヤフラム室が駆動力を伝達するため、移送液と作動油の接触を防ぎます。また、ホース・ダイヤフラム双方の破損検知センサーを装備しており、異常を即座に把握してポンプを停止。ピストンコンプレッサー機能により脈動を低減できるため、フィルタープレスやスプレードライヤーなど脈動を嫌う工程でも安定運転が可能です。
フェルバポンプ ホース・ダイヤフラムポンプ
ホース・ダイヤフラムポンプ
移送液と作動油室を二重構造で隔離。
より安全性を重視した構造で移送します。
- 用途
下水汚泥、浄水汚泥、鉱業、窯業、セメント、化学工業、製紙等のあらゆる業種のスラリー液やその他に塗料、油脂等の粘性物輸送、フィルタープレス打込液給液並びに高圧容器への供給ポンプとして豊富な実績があります。
- 課題
研磨性・腐食性スラリーを高圧・大流量で長距離移送したい
- 解決策
ラサ商事のダブルホース・ダイヤフラムポンプは、最大30MPaと毎時0.1~300m³の大流量を両立。二重ホース構造と新型モニタリングシステムで作動油混入を防ぎつつ、研磨性・腐食性の強いスラリーを高圧送液します。
ホースを二重に重ねることで、片側ホースが破損しても残る一層がシールを保持し、移送液側への油混入や駆動部へのスラリー侵入を阻止します。モニタリングシステムはホース破損やバルブ不良を瞬時に検知し、警報や自動停止で安全を確保。往復動方式の採用により、複雑な多段インペラーを使わずに超高圧を達成でき、140 m 超の高揚程ラインでも1台で対応可能です。
フェルバポンプ ダブルホースポンプ
ダブルホース・ダイヤフラムポンプ
シンプル&コンパクトな構造で
移送液と作動油の混入を防止したダブルホースタイプ。
- 用途
様々なスラッジ・スラリーの他、染料サスペンジョンや樹脂混合物・ラテックスなどに対応。化学分解、製薬分野、バイオテクノロジー、食品産業他。
- 課題
限られたスペースで少量でも高圧の定量送液を行いたい
- 解決策
ラサ商事の小型ダブルホース・ダイヤフラムポンプは、従来機の約半分のフットプリントで最大 30 MPa を実現。省スペース環境でも少量・高圧移送を可能にします。
ギアボックスとクランク機構を最適設計し、本体を大幅にスリム化。それでも二重ホースダイヤフラム構造を踏襲しているため、漏えい防止と破損検知の安全性はそのままです。
低流量域でも高精度な定量性を確保できるほか、エアベッセル追加で脈動をさらに低減。ケミカル注入、超臨界・亜臨界プロセス、研究設備など、設置スペースと高圧性能の両立が必須の現場に最適です。
フェルバポンプ 小型ダブルホース・ダイヤフラムポンプ
小型ダブルホース・ダイヤフラムポンプ
小型のダブルホースダイヤフラムポンプ。
小型ながら低圧から高圧まで高いコストパフォーマンスを実現。
- 用途
ケミカル分野、超臨界・亜臨界プロセス分野。
浄水場(汚泥脱水)

河川の水を取り入れ、水を浄化する浄水場においてポンプ内部の破損でオイルが水に混入することは、どんなことがあっても防ぐ必要があります。そのために独自の二重構造を持つフェルバポンプが各地の浄水場で導入されています。
高炉(ダストスラリー・排泥スラリー)

高炉で発生する排泥を比較的距離のある処理施設に移送している現場は多くあります。粘性が高く、しかも遠くへ送るには、それにふさわしい機能を持つポンプが必要となります。