
スラリーポンプとは

固形物粒子を液体(清水、海水、化学薬品等)と混合したり、分散・懸濁させたものをスラリー(Slurry)と呼びます。スラリー移送用途に対応するために以下にあげるような特長、機能を有したポンプを清水ポンプと区別しスラリーポンプと称しています。
スラリーポンプには様々な構造・種類がありますが、移送するスラリー液の性質や状態、距離等の条件により、最適なポンプは異なります。
ここでは、スラリーポンプの種類や構造、
用途別による選定の基準を解説します。
小型ポンプや食品用ポンプなど用途に合わせた様々なスラリーポンプ製品を取り扱っています。
スラリーポンプ主要製品一覧
スラリーポンプの種類
清水ポンプと同様にスラリーポンプにも容積式と遠心式があります。容積式は主に汚泥スラッジ、脱水ケーキ等、含水率が低いものや粘度の高い液を送液する場合に使用されます。遠心式は一般的に揚液中の固形物容積濃度が20%程度以下で、比較的粘度の低い液等の送液に使用されます。
容積式には、ピストンポンプ、ダイアフラムポンプ、プランジャーポンプ、一軸偏芯ネジポンプ、ホースポンプ、ロータリーポンプ等があります。一方遠心式には、渦巻きポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプがあります。
渦巻きポンプ | ||||||
(ワーマン®ポンプ、ヒドロスタルポンプ、 NSポンプ、タカサゴポンプ) |
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非容積式 | 斜流ポンプ | |||||
(ターボポンプ) | ||||||
軸流ポンプ | ||||||
ポンプ | ||||||
ピストンポンプ | ||||||
(プツマイスターポンプ) | ||||||
ダイアフラムポンプ | ||||||
容積式 | (フェルバポンプ) | |||||
プランジャーポンプ | ||||||
(ウラカポンプ) | ||||||
ロータリーポンプ、等 | ||||||
スラリーポンプの特長

スラリーポンプは、スラリーに含まれる固形物によってポンプの接液部品である羽根車やケーシング、ピストン、ダイアフラム等が摩耗する前提となります。その為、最適な構造と材質選定のみならず、構造上、メンテナンスのし易さや長期の使用に耐え得る信頼性を持つように設計されている必要があります。
スラリーポンプに求められる機能
- ① 接液部の材質は耐摩耗性に優れ、また移送する液体が腐食性の場合は耐食性も有すること。
- ② 接液部の摩耗を抑える為、スラリー中の固形物をケーシングからスムーズに排出できる構造とし、
また摩耗が進行しても著しい性能低下がないこと。 - ③ 摩耗や腐食により接液部品の交換を行うとき、分解、組立、調整が容易にできる構造であること。
- ④ スラリーの密度・濃度が高い場合、これに耐える強度(ケーシング耐圧、主軸強度、軸受負荷容量)が
あること。
ラサ商事の取り扱う様々なスラリーポンプ

弊社では、以下のようなポンプを取り扱っており、お客様のご使用条件に合った最適なポンプをご提案致します。
- ① 遠心式スラリーポンプ(ワーマン®ポンプ、
ヒドロスタルポンプ、NSポンプ等) - ② 容積式ポンプ(プツマイスターポンプ、
フェルバポンプ等)
スラリーポンプの選定は、流量・揚程などの仕様に加えて、スラリー濃度やスラリーに含まれる固形物の大きさ(粒径)と形状、さらに粘度、温度、腐食性、摩耗性など、様々な要素を総合的に判断して行う必要があります。特にスラリーポンプの接液部に使用する材質の選定は重要です。移送物に応じてポンプの摩耗が想定される場合には、耐摩耗性に優れた材質(特殊金属)を選定する必要があります。また、同様に腐食性の強い移送物においては、接液部やパッキンなどの材質を各種ゴム材質や樹脂系素材などを選定する必要があります。弊社では長年の経験と実績から様々な産業用に向けて最適な材質・構造のスラリーポンプをご提案することができます。
ラサ商事では様々なメーカーのスラリーポンプ製品を取り扱っています。
各スラリーポンプ製品のメーカーについて知りたいお客様はこちらよりお気軽にお問い合わせください。
小型ポンプや食品用ポンプなど用途に合わせた様々なスラリーポンプ製品を取り扱っています。
ラサ商事のワーマン®ポンプ

- 接液部品の材質選定により、あらゆる液体及びスラリー移送が可能です。
- ポンプ構造が簡単で、分解・組立などのメンテナンスが大幅に省力化できるため、整備に手間がかかりません。
- 羽根車・ライナー等は耐摩耗性に優れています。
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ワーマン®ポンプ関連製品
- ケミカルスラリーポンプ
- 耐摩性スラリーポンプ
- 自吸式スラリーポンプ