
ワーマン®ポンプ PSS自吸式ポンプ
スラリーポンプの耐摩耗性に自吸性能を付加。
スラリーポンプでは希少性の高い自吸式ポンプです。吸い込み弁をなくすことで固形物が詰まるトラブルをなくし、故障も大幅に減少します。弁を無くしながらも同時にケーシング内に水が残せる構造になっています。
[自吸式スラリーポンプ 大平洋機工株式会社]
強力な自吸性能に優れた実績と高い評価を持つ自吸式ポンプがここにあります。スラリーポンプでは困難とされていた画期的な自吸能力を実現。吸い込み弁をなくすことで固形物が詰まるトラブルをなくし、気になる故障も大幅に削減。液漏れの心配もありません。耐摩耗性、耐腐食性にも優れています。また弁をなくしながらも同時にケーシング内に水が残せる構造になっています。希少価値の高いスラリーの自吸式ポンプもラサ商事にお任せください。
- 強力な自吸性能を持っています。
- 耐摩耗性、耐腐食性を有しています。
- 使用状況に応じて最適のポンプが選べます。
- エアーを巻き込むような状況でも使用可能です。
- バックプルアウト方式のため配管を取り外すことなく、分解・点検を行えます。
多種多様な排水設備で使われています。
カットオレンジを加工装置へ投入する方法が人力であった

お客様より、カットオレンジの移送についてご相談を頂きました。オレンジを使った加工食品の製造にあたり、なるべく傷つけないように移送したいとのご要望でした。これまで、加工装置への原料投入は人力で実施。大量投入の作業効率アップをしたいとのことでした。当社の【食品移送用非破壊ポンプ】で試験的に移送してみたところ、結果は良好、正式導入頂きました。人力で輸送するより作業効率が高く、また、コンベヤ輸送よりも設置レイアウトが自由に出来る配管輸送で、設備としての付加価値が高まりました。
梅酒用梅の醸造タンクへの投入が人力であった

お客様より、生梅の移送についてご相談を頂きました。梅酒製造にあたり、生梅を醸造タンクに人力投入してましたが、より効率的に移送したいとのご希望でした。梅酒においては、生梅も製品です。そのため、傷つかないように移送することが大前提です。当社の【食品移送用非破壊ポンプ】で試験的に移送してみたところ、結果は良好、正式導入頂きました。今回のポンプは、キャスターをつけた可搬仕様とすることで、工場内の様々な場所で活躍することが出来ました。お客様のご要望に応じたアプリケーションもご提案可能です。
樹脂ペレット原料を壊さず配管輸送したい

お客様より、樹脂ペレットの移送についてご相談を頂きました。これまで、自然流下で移送していましたが、設備の増強に合わせて、配管移送を検討したいとのことでした。樹脂ペレット自体が柔らかく、また液温も比較的高温(50℃)、さらに液体にはエタノールが含まれており大変厄介な条件でした。当社の【吸込スクリュー式ケミカルポンプ】で試験的に移送してみたところ、結果は良好。正式導入いただきました。
坑廃水処理後の汚泥貯留用ダムの容積アップにあたり、移送設備も増強が必要になった

かつて使用されていた鉱山から出てくる廃水・汚泥は中和処理を施されて専用ダムに貯留されます。当社のお客様において、30年に亘り稼動していたダムが、いよいよ貯留容量が限界となり、大掛かりなかさ上げ工事が行われました。その工事に伴い、ポンプの能力も大幅アップが必要となりました。しかし、処理設備からダムまでは長距離(約2km)であり、また移送物も汚泥という大変厳しい条件に耐えられる性能が求められることとなったのです。当社の【耐摩性スラリーポンプ】は、元々鉱山用で開発された製品で、その質実剛健性と信頼性が高く評価され、採用いただきました。
シリカゲルを壊さずに配管で圧送する

シリカゲルは、食品向などの乾燥剤として広く使用されています。製品としてのシリカゲルは乾燥した硬いビーズ状ですが、製造上、湿潤な工程があります。その工程ではシリカゲルがゼリー状になり、衝撃に弱い状態となります。当社のお客様において、タンクへの移送はシリカゲルを壊さないようにコンベヤを使用されておられました。しかしながら設備が古くなり故障した際、整備に多額のコストが見込まれた為、別の方法での移送が検討されました。当社の【吸込スクリュー式ケミカルポンプ】で試験的に移送してみたところ、やわらかいシリカゲルも殆ど破壊されず、結果は良好。正式導入いただきました。
マンホールポンプ更新、マンホール躯体や埋設管路の更正時の水替え工事

流入量が多いマンホールでも水替え工事のバイパス作業が容易に行えます。
作業現場での必要資機材や作業人員の削減、作業工程の短縮も可能です。
池やピットからの排水(掃除)

池やピットに堆積するスラッジを清掃したいです。これまで水中ポンプで排水していたが、堆積物や飛来ゴミ等によりポンプが詰まって何度も水中ポンプを重機で引き上げて清掃しなければなりませんでした。もっと簡単に排水する方法はありませんか?
浸水災害対策

局地的な大雨(いわゆるゲリラ豪雨)や大型台風により、雨水の床下・床上浸水、地下街や地下施設への浸水、道路やアンダーパスの冠水などの水害が多く発生しています。浸水や冠水した時に迅速に排水できるポンプの準備が必要となっています。
株式会社北海道フーズ様

株式会社北海道フーズでは、冷凍カット野菜の製造ラインにおける工程間流送と残渣排出に、ヒドロスタルポンプを活用されています。ヒドロスタルポンプの稼働状況とその評価をお伺いしました。
住友大阪セメント株式会社様

住友大阪セメントでは、全国4工場で年間約12万トンの有機汚泥(含水率70~80%)をプツマイスターを使い、圧送しています。プツマイスターポンプを採用した経緯と効果について詳しく聞きました。
自吸原理とその仕組み

自吸式ポンプの構造・仕組みを解説したいと思います。
そもそも自吸式ポンプとは、吸込側の液面がポンプのセンターよりも下の位置から揚液を引き上げる用途に使用されます。
自吸式ポンプは、運転が停止した際もポンプケーシング内に水が残るような構造を取ってます。
ポンプ起動前、吸込側の配管内はフート弁等が無い場合、空っぽの状態=空気で満たされた状態です。
ポンプが起動すると、ポンプケーシング内に残っている水の遠心力で、吸込側配管内の空気を吸い込み排出し、吸込側から徐々に水を引き上げます。
完全に空気分が抜けると通常のポンプとして揚液を行うこととなります。
自吸式ポンプとは、つまり【吸込側の空気分を排出し、かつポンプセンターよりも下の液面から揚液を吸い上げる能力を持つポンプ】のことを指します。

では、より詳細にその仕組みを解説します。
左図に示すように、あらかじめケージング内に溜まっていた自吸水は、羽根車の回転につれて回流します。その際、自吸式ポンプの吸込口より吸込管内の空気を吸い込んで羽根車内の液と混合して気水分離室(ケーシング)内に導かれます。この時、空気は上方へ、液は下方へ流れて再び再循環孔から羽根車内へ回流し、順次、吸込管内の空気を排出を続けます。空気が完全に排出されると通常の渦巻きポンプと同様に揚液を行うことができるという仕組みです。
構造図

(主要部品材質一覧表)
番号 |
材質組合せ記号 |
PSS-I | PSS-II | PSS-III |
---|---|---|---|---|
部品名 |
MA-R-5VOR | MB-R-5VOR | MA-R-5VOM | |
① | ケーシング | NR60(ライニング) | NR60(ライニング) | NR60(ライニング) |
② | インナーボリュート | NR60 | NR60 | HiCrFC |
③ | 羽根車 | NR60 | NR60 | HiCrFC |
④ | バックカバー | CR60 | CR60 | HiCrFC |
⑤ | 袖スリーブ | SUS316 | HC22 | SUS316 |
⑥ |
メカニカルシール ベローズ |
SiC vs SiC カーボン vs セラミック NBR |
SiC vs SiC カーボン vs セラミック フッ素ゴム |
SiC vs SiC カーボン vs セラミック NBR |
⑦ | 主軸 | SUS420J2 | SUS420J2 | SUS420J2 |
配管系統図
注)
1. 吸込配管の途中に特殊吸込ベンド管を取り付けてください。
2. 吐出側に逆止弁を設ける場合は、排気弁を設置してください。
3. 吐出側に排気弁を設ける場合は、吸水面下まで排気弁の配管を行ってください。
4. オプションとして特殊吸込ベンド管、中間弁を用意しております。
型式 |
吐出し量 |
全揚程 | 吐出口径 |
---|---|---|---|
PSS型 | 0.1~1.0m³/min | 6~40m | 50、80mm |
選定図
※選定表は比重1.0 粘度1.0mPa・s 温度30℃の場合を示します。
※上記の情報は製品改良のために、予告なく変更することがありますのでご了承下さい。
